10月14日に行われたみんな北斎の二次審査会で審査員の方から寄せられたメッセージをご紹介します。
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1500点以上が集まった審査を終えて、とにかく質の高いアワードだったと感じています。時間を忘れて創作に熱中し、一生懸命に描いている作家の姿が眼に浮かぶような勢いのある作品が揃っていました。コメントを読むとまた違う一面を感じることができました。アートは「見る者がどう感じるか」が非常に大きいのですが、作家ご本人が感じている以上のものを、見る者が感じ取れるような作品が多くありました。
私は、北斎が駆使した遠近感をうまく表現しているもの、北斎漫画っぽいもの、教育的な立場から「仲間」的な表現がされているもの、北斎の作風に通ずるものがある作品を推しましたが、どれも本当に素晴らしかったです。賞に関わらず、これからも様々な表現に挑戦していってほしいと願っています。
菊田 寛(すみだ北斎美術館館長)